星空スペース

NPO法人家づくりの会の皆様にご訪問いただきました


毎度どーも、星空スペース店長です。

5月16日のこと、私たちのお店に「NPO法人家づくりの会」移住研究会のメンバーの皆さんがお越しくださいました。

NPO法人家づくりの会

1983年設立、建築家と施主の出会いをサポートする日本で初めての組織なんだそうです。最近は建築関連の教育にも力をいれているんだとか。

このブログでもよく紹介している創造系不動産さんもそうですし、それ以外でも実にさまざまな場面でお会いしたりするんですが、地域のほうに目を向けている建築設計関係の人はどんどんと増えている感じがします。なんか私たちもその恩恵にあずかっているので、これはどんどんそうなってほしいです(笑)。

僕はこれを遺伝子レベルでの人間の習性なのか興味があるんですが、人間って本来的になにか「新しいもの」を作り出したいって欲求があるんだと思うんですよね。

今までと同じことをひたすら新しい世代もやり続けるというのは動物界の自然原理のようなものですが、人間だけはちょっとだけでも新しいものを自分の存在証明として作り、残そうとする。

たとえば、全部同じように見える縄文時代の縄文土器でも、年代ごとに仔細に見ていくと何かしら作り手が自分の個性を残そうと努力したのが見受けられるんです。時代が下り、たとえば恐ろしく高度で精緻な分業生産体制を強いていた中国の景徳鎮や日本の古伊万里などの磁器作りにしても、これがやっぱり年代ごとに仔細に見ていくと伝統に対するちょっとした抵抗・新しい仕掛けなどが見えてくる。

作り手の側も伝統をぶち壊そうって意図はまったくなく、決められたルールと仕掛かりの中で、それでも職人さんたちの「粋」とでも言いますか、そこに遊びや挑戦がときどき入ってくるのがまた面白いんですよね。

ちょっと前まで、設計・建築の業界ではそのクリエイティビティーを発揮できる舞台というと圧倒的に都市部特に東京のような大都会だったのかもしれませんが、今の時代、その創造的発露の見出す先がちょっとずつ田舎のほうに変わってきているのかもしれませんね。

僕らも、NPO法人家づくりの会の皆様とお話している中で勉強になることがたくさんありました。

家に対する考え方、向き合い方の大きな転換点に私たちの時代が来ているんでしょうね。なにかしら、そうした流れの中で私たちにもできることがあったらいいなあと考えつつ、もっともっと家のことを勉強したり、学びたいと思っている今日この頃です。

iedukuri

NPO法人家づくりの会の皆様、ご訪問ありがとうございました。

 

本を出版しました