今週は、ハンバーガーとカレーのつけ合わせに「マコモダケ」をご提供しております。
このマコモダケ、とても不思議な食材なんです。
まず、「マコモ」というイネ科の植物があります。
そして、このマコモさんには「黒穂菌」というイネ科の作物にとっては非常に恐ろしい病原菌がつきやすいんです。
ただ、すごいのはこのマコモ、黒穂菌がつくと2mを超える大きな作物になって、茎の根元の部分がモリモリと肥大化するそうです。そして、黒穂菌が根元まで繁殖しきる前には、この茎の部分を食べることができます。これを「マコモダケ」と言うのです。
なんとすごいのは、この茎の部分、たけのこをあっさりすっきりさせたような味がしましてとても美味しいのです。
なんかこのマコモダケを食べるといつも、岩明均による名作漫画「寄生獣」を思い出してしまいます。
いや、わかるひとにしかわからないネタで恐縮ですが、菌に寄生されてしかもそれにより茎が強化されるマコモってすごいなという話です。
wikipediaなど見ると、このマコモダケ、万葉のころ(奈良時代)から日本で食べられていたそうで、中華料理でも高級食材だとか。
うーん、マコモダケおそるべし!
僕もいすみに移住してから知った食材なのですが、いすみや隣町の睦沢町などで栽培している農家さんがちょぼちょぼといるようです。
珍味ではなく、ふつ~~~に美味しい食材なので、もっと広まっていいと思いますよ。
付け合わせなので、ほんの少しですが、マコモダケを食べにでもいらしてくださいね。
(良)