毎度どーも、星空スペース店長です。
8月ももうすぐ終わり。
いすみ市は今、コンバインが田んぼを行ったり来たりして、お米を収穫し続けています。
コンバインが通った後は、田んぼから稲が綺麗になくなるので、なんか刈り立ての坊主頭を見ているようなんですよね。すっきりした感覚がします。そこへ飛んでくるのが、白鷺などの無数の鳥たち。落穂や掘り起こされた虫たちをとりにくるんでしょうね。
ああ、こうして季節は移ろい行くんだなあと。
8月はなんだかとても忙しく過ぎていったんですが、前半戦最大の要因といえば、星空の家があるいすみ市能実地区の夏祭りとも言えないほど小さな小さな納涼祭を行ったことでした。別にたいしたことは何もしていないのですが、今年はこの能実地区の夏祭りの幹事を僕がつとめました。
能実地区は現在40戸ほどの集落です。そして能実青年会は20歳から45歳までの男子で構成されます。
現在青年会は、僕を含めて6名。
この6人で力を合わせて、なんとか1年に1回、納涼祭を開催しています。
昔は、能実地区にも、こども神輿が出るほどのお祭りがあったそうです。
しかし、肝心の神輿を担ぐ子どもたちが少なくなって、神輿を出してお囃子をやるようなお祭りは中止に追い込まれてしまいました。
そこで、6年前から青年会が中心になって、納涼祭を夏にやることになったそうです。
せめて子どもたちに年に1回だけでも、地区でお祭り気分を味わってもらえるように。
そうした企画を始めた先輩たちも青年会を卒業され、残った僕たちで何とかその意思を継いでいるところだったりします。
子どもも少なくなり、祭りを主催する青年たちもいなくなっていく。
そうした現状にあらがうように、小さなお祭りを企画して、全員で役割分担して、チラシも自分たちで作って、集落の全部の家に配って、当日も大汗かきながら子どもたちに楽しんでもらえるように一生懸命やる。
そうしたら、上の写真を見てください。
いつの間にか、子どもたちも大人たちも集まっていた。
6年間、ずっと夏祭りにかかわってきましたが、今年はますますたくさんの人が集まってきてくれた気がします。
普段の日常では、人が通るのもまばらで正直閑散としてしまっている集落なんですが、一年に一度、笑い声の耐えないたくさんの人が集まる空間が出現する。
お祭りっていいなあって思うんですよね。
そして、子どもたちの記憶にも、夏の、お祭りの楽しかった思い出がきっと残ってほしい。
正直なところ、この子どもたちが大きくなったころには、今以上に祭りをやるのが厳しい状況になっているでしょう。
それでも、祭りをやるぞってどうかなってほしい。
その覚悟をもたらすには、幼少期の楽しかった気分を、また子どもたちにも味あわせたいっていうその心だけだと思うんですよね。
日本の夏から祭りが消えようとしている。
花火は一度火を灯したら必ず消えてしまうけど。そしたらまた新しい花火に火をつければいい。
その手がどうか止まらないように、それだけを願っています。