星空スペース

災害支援に行く人は鬱に注意してほしい

毎度どーも、星空スペース店長です。

刻々と判明する今回の台風15号の凄まじい被害状況。心を痛めている方も多いと思います。

そして、被災地を少しでも助けようと思ってボランティアに行かれる人も多いでしょう。

そんなときに、少しでも心に留めておいてもらえるといいなあと思って下記の文章を書きました。

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書こうかどうしようか、とても迷ったのですが、久しぶりに千葉県を襲った大規模自然災害だったので、もしかしたら自分と同じようなことになる人がいるかもしれないという思いで書きます。

2011年3月11日に発生した東日本大震災の後から、最初に行った南相馬市で被害の巨大さに衝撃を受け、それから自分のできる限り被災地にボランティアに出かけました。
でも、今にして思うと、震災ボランティアに行っていた時の僕は完全に鬱状態だったと思います。

1)瓦礫の山が脳内にちらつき被災地の人たちが心配で、仕事や通常の生活および当たり前の人間関係ができなくなる

2)被災地の情報に接するたびに平穏無事にいる自分に罪悪感を感じるようになる

3)後から思うと意味不明、完全無駄のことをしだす。(→僕の場合、少しでも被災地の人たちと近い状況にいようと被災地で車内泊を繰り返し、寒さでものすごい風邪・肺炎になる)

4)上記要因からさらに負のループに陥り、自己を犠牲にしてでもボランティアに行き、さらに生活が破綻する。

5)ボランティアに行った先で、嫌な目にあったり、何気ない一言に傷ついたりして、さらに気が塞いでいく

心のどこかで、ボランティアしている自分に酔ったり、感謝されたいという欲求もあったんだと思います。

でも、被災地の人たちから「ありがとうって言うのも疲れた」と直接言われたり、ボランティア同士で罵りあったり、自分のやっていることが完全に徒労に終わったりするうちに被災地を助けようって燃えていた自分の心が病んでいくんです。

やっぱり、自分を犠牲にしてまで人を助けるようなことは、何か別の負の影響をもたらしてしまうんではないかと今は思っています。

1)自分の生活をきっちり守った上で、できることからやること

2)長期的に考えて被災地の人たちの手助けになることを模索すること、

3)自分ができることなんて本当にちっぽけなものなんだと最初からある程度あきらめる気持ちを持つこと

4)感謝を期待したり、ボランティアに来ている人だから気持ちが通じ合っていると思わないこと

こうしたことが、被災地に支援に行く人が鬱にならない上で大切かもしれません。

被災地で倒壊した瓦礫を見ると確実に心が揺らぎます。そうした揺らぎの中で、自分を見失う人が出ないことを祈っています。

最後になってしまいましたが、僕も自分ができることから今回の台風で被害のあった人たちを応援・支援していきますし、被災地でのボランティア活動も応援・支援していく思いに変わりはありません。