星空スペース

大多喜のフリーペーパー「あてら」に載っている師弟関係がまぶしすぎる珈琲の話を読みながら珈琲を味わう

焙煎香房『抱』さんの珈琲を星空スペースでも淹れています

先日も星空スペースに来たお客さんが、「前から飲みたかったけど飲めずにいた珈琲でした!」と焙煎香房『抱』(hug)さんの豆で淹れた珈琲を飲んで喜んでくれました。

大多喜にある隠れ家的な喫茶店&焙煎屋さんの焙煎香房『抱』さんは、ぜひ一度は訪れてみてほしいところです。

以前、このブログでも紹介した事のある大多喜のフリーペーパー&ウェブマガジンの「あてら」で、その焙煎香房『抱』さんと『抱』さんのお師匠さんにあたる大坊珈琲店の大坊さんとの対談記事が掲載されています。

この記事の内容が珈琲というジャンルにおける芸道の奥深さを最高に表現しているので、まあとにかくぜひ読んでみて下さい。

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渋い、渋すぎる!

僕も「6.85を目指したい」とか言ってみたい。

今から珈琲豆を焙煎したい。

我ながら影響されやすいものです(笑)。まだまだ中二病という不治の病が治らない。

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中国では、巌から石を削り出してものすごい手間隙をかけて「玉」を作る文化をはるか昔から続けてきました。

至高の「玉」は、切り・削り・磨くほど、良いものができると信じられてきました。

「切磋琢磨」とはこの石から玉ができる工程を指し、転じて、道を極めようとする「修行」においてお互いに技を磨きあう師弟もしくはライバルの存在の重要性を説くことに使われました。

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現代社会はマニュアルの文化とでも言うべきマニュアル遵守主義がはびこっています。

すべてにおいて、マニュアルどおりにやれば良いという風潮が強い。僕も一時期かかわっておりましたが、大企業や官公庁なんかはマニュアルを量産する組織とでもいうべきところです。

しかし、マニュアルどおりにやれば良いというぬるい状況になると、切磋琢磨の機会が殺がれるという弊害をもたらします。

「より良いものを」という精神は、競争と切磋琢磨という中でしか育たないのです。

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最近、いろいろなところで、マニュアルをすぐ見ようとするという場面に出くわします。

料理もつくりたいものをグーグルで検索かければ、クックパッドなどのレシピサイトが自動で作り方を教えてくれます。

それはそれで便利で良いことなのですが、そこに「どうしたらよいものができるのか」自分の頭で考える工程が抜けたとき、このマニュアルのデメリットが出てくるように思います。

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切磋琢磨の機会、実際にはなかなか得ようにも得がたいものかもしれません。

それが得られるのはある意味幸運なことなのかも。

願わくば、自分も誰かを磨くための砥石のようにありたいと、

そんなことを「抱」さんの珈琲を飲みながら思ったのでした。

(良)

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