星空スペース

「保田小学校」という名前の道の駅に行ってきた時に考えた外の人を呼び込む廃校利用のあり方とまちの覚悟と


こんにちは、星空スペース店長です。

今日は、いすみに雪というかみぞれというか、とにかく氷の結晶に似たものが空から舞い降りてきました。

寒かった、今日は寒かったぞぉ。

そして、天気予報が外れた、盛大に外れたぞぉ!

 

まあ、予報だから仕方ないんですがね。

あの天気予報が外れたときの悔しい思いを何とかできないもんでしょうかね。

 

そう、たとえば、天気予報ではなく「天気断言」みたいなサービスです。

それを求めます。

「明日は晴れだ、晴れにちげえねぇ!お天道様に誓って、明日は晴れと断言する!」

と、天気断言士が明快に宣言する番組が見てみたいです。

 

与太話はこの辺にして。

ちょっと前のことになるんですが、前から行きたいと思っていた鋸南町にある道の駅「保田小学校」に行ってきました。

間違いではありません、「保田小学校」という名前の道の駅に行ってきたのです。

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道の駅保田小学校はなんと、旧鋸南町立保田小学校の廃校を道の駅として再活用した複合施設です。

 

実はもう9年近く前のことになるんですが、僕はある自治体の副市長をはじめとする行政機関に小学校廃校の利用について提案をしにいったことがありまして、それ以来地域に存在する「学校施設の廃校利用」という問題に憑りつかれ続けています。

 

皆さんは、日本全国で毎年どれだけの学校施設が廃校になっているかご存知ですか?

10?

50?

あるいは100くらい?

では、平成26年5月に発表されたこちらの文部科学省の資料の図をご覧ください。

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文部科学省「廃校施設活用状況実態調査の結果について」より

 

わかります?

平成16年から先、毎年約500の学校が廃校になっているんです

500校ですよ!

毎年ですからね。

10年で5000校です

学校なんて建てるのがどれだけ大変か、ちょっと想像すればすぐわかってもらえると思います。

そんな日本全国の学校施設がいま、毎年500校という驚異的なスピードで廃校になっているんです。

そして、もっと大事なことは、その廃校がうまく利活用されていないこと。

いろいろな要因から、日本全国に存在する廃校のほとんどが、うまいこと再活用されることなく、地域に眠り続けています。

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閉校記念の石碑が校舎の前に建てられていた

道の駅保田小学校は、千葉県鋸南町にあって、小学校を道の駅として再生させた稀有な例として先駆け的な意味を持っています。

道の駅にしたことの是非はあるでしょうが、しかしこの小学校廃校の転用の仕方は勉強になることがたくさんありました。

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校舎の外側。教室をリノベした商店が入っている。

小学校を別の商業施設にリノベーションする、ただでさえ難事業であることを、鋸南町は外部の力を利用して成し遂げていました。

それもまたすごいことだと思います。

一番わかりやすい資料として、道の駅保田小学校が発行しているこちらの「保田小学校新聞創刊号」の記事をご覧ください。

203-1-保田小学校新聞-創刊号01

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まあ、もちろん外部のリソースを活用することにもメリット・デメリットあることなのですが、廃校活用で大事なことは地域の思いと利活用される姿とがリンクしていることだと僕は思います。

そういう意味では少なくとも、保田小学校の事例は上手い事やっているんじゃないかと見ていて思いました。

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宿としても保田小学校は泊まれる。教室を改造した部屋。

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体育館を改造した直売所。たくさんの人でごった返していました。

 

いま、地域の活性化という名目でさまざまなことが行われています。

しかし、むしろことの本質は、地域内部のハード(建物)やソフト(人やノウハウ・特産品)を、いかにうまく外部のリソースと組み合わせていていくか、です。

それこそが地域の未来のあり方を決めていくのでしょう。

地域内部で問題を解決できないからこそ、問題の解決を外部の人と一緒にやっていく、この感覚こそが必要です。

 

地域問題を地域内部だけで解決しようとすると、必然的に社会と経済は閉鎖的な環境を想定しなくてはなりません。

しかし、廃校の問題は思い起こせば、子どもの数が少なくなったから廃校になるのです。

ということは、子どもが少なくなった原因に光を当てなくては、問題から逃げているだけです。

 

人間は、双子などを除いて、一年に一度一人しか生むことはできません。

さらに子どもを増やすためには、それを生み育てる親も必要ですし、親が生きていくために仕事も家も必要です。

こうしてめぐりめぐって、問題は複雑化していきますが、学校が廃校になる理由は子どもが減少していることなのですから、それを解決するために廃校を利用することこそ、理に適っているということができると思います。

そして、地域内部で人と経済が回らなくなってしまったからこそ、外の人々と経済を地域内部に呼びこんでくることもまた、大切なことでしょう。

そりゃ地域内部で全部やれるくらいの金もパワーもあるんならいいですけどね。
そうじゃないならないで、割り切って外の人をうまく利用する手立てを考えるくらいの狡猾さとたくましさを地域のほうが身につけないと、この新・戦国時代の世の中、地域は生き残っていけないと思うくらいでちょうどいいと思います。

 

なんか話が大きくなりすぎてしまいましたが、いつかきっとわたしも廃校活用の案件に関われるように、今は準備と勉強を進めるようにしたいと思っています。

(良)