こんにちは、星空スペース店長です。
ときどき見て、なんか”励まされる”のがこちらのHagertyというYouTubeチャンネルです。
いやあ、人間の手ってすごいね、ってただただ単純に思ってしまう。
上のエンジンはクライスラーのV8エンジンのリストア風景を連続写真で撮影したものなのですが、V8エンジンを手(それも素手!)で解体していくという気の遠くなる作業を延々と続けていく男たちのすごさよ!
いやあ、実際やったら地獄の作業量だと思うんだけど、なんかなんかとても楽しそうなんですよね。
時間軸という認識さえ持たなければ、人間の手というのは割と何でもできてしまうんですよね。
こういった気の遠くなるような手仕事こそ、実は人間がロボットに勝てる最後の砦なんじゃないかと、多少ノスタルジックですが思ってしまう今日この頃です。
さて、連綿と続く手作業という意味では、農業も負けてはいません。
特に、お米。
お米を作る場である田んぼは、人間が大地に描く最高のアートであります。
ARTって不思議な単語で、シンプルに使われるのはもちろん「芸術・美術」という意味なんですが、それ以外にも特に手仕事的な「技」といった意味に使われたり、「人工の構造物」を指す意味でも使われます。
Artificalという形容詞は「人工の」という意味になり、逆の見方から「不自然な」という意味にもなります。
田んぼがArtだとすると、それは芸術的であるとともに、人の手と技が必ず加わっている「人工的な」ものであり、実はそれは自然の中にあって「不自然」すぎる存在でもあります。
はるかな昔から、脈々と田んぼを造り続けてきた私たちのご先祖さまは、実に不思議な“世代を繋ぐ”アートを造ってきたアーティストたちです。
田んぼって怠けるとあっという間に自然に飲み込まれていくんです。つまりは、雑草が生え、雑木が生え、数年後にはそこに田んぼがあったなんて誰も信じられないような光景になります。
だから、田んぼは一度作ると延々とお米を作り続けなくてはならないんです。
それは、自分の世代だけではなく、次の世代、また次の次の世代へと・・・延々とその営みはループしながら、Artは受け継がれていきます。
あまりにも長い間、そのループが続けられたために、里山にいたっては田んぼというArtは人工物を超越して、自然の一部として見られるまでになってしまいました。
「人間が大地に描く最高のアート」と僕が言うのはこういう意味からです。
気の遠くなるような世代から世代への移り変わりを経て、田んぼというArtの塊は自然に調和したのです。
お米作りはその人間が自然と調和していくための技の結晶が、他のどの野菜よりも昇華されたものといってもいいんじゃないかと思います。
そんなお米作りも昔は日本人のほとんどが体験していたものでしたが、今は体験したことのある人のほうが少なくなってしまいました。
Artが引き継がれるループが途切れ、朽ち果てる田んぼがますます増えていってしまっています。
田んぼがArtではなく、ただの「人工物」に落ちぶれたときに、自然との調和は乱れ、きっと手痛い自然からの叱咤を受けることでしょう。
だからこそ、田んぼのArt性を取り戻すことに意義があるんじゃないかと僕は思っています。
「田んぼはアートだ!」それを大きな声で誠実に言える人を増やしていく、そのためにまずはお米作りの体験イベントからでもたくさんの人に田んぼに入って、お米づくりに参加してもらう、ことが重要です。
さて、例のごとく、前振りの話が長すぎるのですが(笑)、そんな田んぼ体験がゴールデンウィークに出来る絶好の機会が、いすみ市のブラウンズフィールドであります。
何度かご紹介していますが、ブラウンズフィールドは、「昔ながらの知恵をヒントに、豊かな食を中心とした心地よい暮らしを提案している」いすみ市のコミュニティヴィレッジで、普段はカフェや宿、ナチュラルストアなどを営業しています。僕も裏方スタッフとしてお手伝いしております。
そのブラウンズフィールドでお客様にお出ししているお米は、実は参加している皆さんと造っている田んぼでできたお米なのです。
田んぼ仕事にも参加できて、そのできたお米も食べられるすごい場所なんです。
(いや、お客様に自分たちが食べるお米を作ってもらっているんですけど(笑)、なかなかないですよね、そういう場所って。)
どなたでも参加できますし、ポットラックパーティーもやってみると楽しいので、ベジのお弁当を作って気軽に参加してみてください。
詳しくはこちらのイベントページをご覧ください。以下は引用です。
==============引用
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みんなで田植え2017
<お申込はこちらから(入力フォームへ)>
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日時:5月6日(土)/7日(日)GW最終日
集合&受付 10時30分
田植えスタート 11時
昼ご飯 13時ごろ
解散 14時30分
*雨天決行ですが、豪雨や嵐の場合は中止となる場合があります。
天候が怪しいときは、前日18時までにホームページ上でお知らせします。
■参加費:ドネーション(寄付)
楽しんだ分、学んだ分、美味しかった分お気持ちを入れてください。
今後もこのイベントを継続できるようにご援助よろしくお願いします。
(トラクター購入積立、ビニールハウス修繕費、獣害対策などの一部に充てさせていただきます。)
■持ち物:
1)ポットラック(持ち寄りごはん)
ポットラックとは、ひとりひとりがお腹いっぱいになる量を持ち寄れば、皆がお腹いっぱいになるという素敵な仕組みです。基本的にベジONLYでお願いします。
ブラウンズフィールドからもご飯とお味噌汁はお出しする予定です。
2)汚れても良い作業着
基本的に裸足での作業になります。また長時間水の中にいるので防寒着があると安心です。
着替えられる場所は用意いたします。
3)タオル
泥よごれを落とす水場は施設内にあります。
4)マイ食器、マイはし、マイカップ
5)敷物や折りたたみイスなどがあると便利です
6) 雨天時は合羽
*当日貸し出しはしておりません。
■交通
※電車の場合
JR長者町駅前より送迎いたします。
【予約制、各日先着14名様まで、大人1名往復1000円いただきます。】
10時30分に駅前にいらしてください。
終了後は、14時30分と15時30分に長者町駅までお送りします。
※お車の場合
ブラウンズフィールド内駐車場にとめてください。
詳しくはこちら
■お願い
・当イベントに関する怪我や事故は基本的に自己責任でお願いします。
・飼っているネコはいつもハングリー。あなたの食べ物を狙ってます。気をつけて!
・飼っているヤギ(特に大きい方)は頭突きをしてくることがあります。特にお子さんは目線がヤギたちと同じため、角にご注意ください。
・ポットラックテーブルに食器拭き用のウエスをご用意します。食器やタッパー拭きにご活用ください。キレイに拭けば、洗剤いらず!
・めざせ、ゴミゼロイベント!ゴミは各自お持ち帰りをお願いします。
・駐車スペースに限りがありますので、乗り合いなどのご協力をよろしくお願いします。
・当日はライステラスカフェやナチュラルストア アサナも通常営業しておりますので合わせてご利用ください。
===============引用終わり
ちなみに、6日の方はもうほぼ定員になってしまいましたが、5月13日のほうは結農園x星空スペースの田植えも募集中ですので、こちらもあわせてよろしくお願いします。