星空スペース

イノシシ肉をどんどん食べよう

こんにちは、星空スペース店長です。

星空スペースの庭先に、夜になるとホタルが飛び始めましたよ。

ほわわ~んと淡い幻想的な光がふわふわと漆黒の闇夜を漂っております。

いやあ、たまらなく美しいんです。

 

さて、最近、イノシシの話をいろいろなところでする機会がありまして、そういえば、星空スペースでイノシシ肉を食べるパーティーをやったときのことをブログに書いてなかったんで、3月中旬の出来事なんですが、今頃書いておきましょう。

イノシシって本当にいるの?て、東京メガロポリスに住んでいる方は不思議に思われるでしょうが、いすみにはもう普通にいます。

もちろん、出るポイントみたいなものがあって、人がたくさん住んでいるエリアにはあまりいないのですが、ちょっと森の中に入るようなところだと、そりゃもう普通にいるんでございますよ。僕も今までに何回見たかわかりません。

あれ、近くで見ると本当に大きくてけっこうびびりますよ。

そんなイノシシは農作物を荒らす有害獣としても悪名高く、千葉県では農作物の被害に頭を悩ませています。

平成27年度は、千葉県が把握しているだけで2億1千万円の被害が出ています。

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イノシシは南房総からだんだん、上総地域にも生育範囲を拡大していっているらしいです。

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毎年、大きな被害を受けているのは市原市、いすみ市、南房総市、鋸南町、富津市、鴨川市といったところですね。

いすみは徐々に被害額が増えているのが不気味であります。

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当然、イノシシを駆除するための捕獲も行われているわけですが、数字の伸びが半端ないことに!

いすみ市の人口が現在4万人ですから、平成27年2万頭越えというのは、房総全体でどれだけイノシシがはびこっているかちょっとは想像できると思います。

捕獲されたイノシシのほとんどはそのまま殺処分されて埋められてしまうんですが、なかにはジビエとして食肉用にまわされます。

このイノシシ肉、実際食べてみるととても美味しいんですよ、ホントもっとじゃんじゃんイノシシ獲ればいいのに!っていうほどにね。

さて、星空でもいろいろなつながりの中で、このイノシシ肉をもらうことがままあります。今回もご近所さんから塊でどーんとイノシシ肉を頂いてしまいまして、こりゃ自分達じゃ食べきれないということで、仲間に声をかけてイノシシパーティーをしたのでありました。

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こちらはイノシシ肉の焼肉。

イノシシは姿格好から豚肉っぽい食味を想像されますが、かなり豚肉とは違う感じでもっとあっさりしているのに、しっかりとした味わいをもった肉質なんですよね。

赤みが多いのも豚肉とは生育環境が違うからなんでしょう。

けっこうな量があったにも関わらず、美味しかったんであっという間に用意していたお肉すべてがなくなってしまいました。

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そして、こちらは締めに用意していたイノシシラーメン。イノシシで出汁をとり、イノシシのチャーシューを乗っけています。

実は星空スペースで初めてラーメンを提供しましたよ。

まあ、僕もラーメン大好き人間でして、今までに少なからずラーメンは食べ歩いてきたので、ラーメンに対する思いは人一倍もっているつもりです。

だからこそ、簡単にはラーメンは提供できないという怖さもよく知っています。なによりラーメンは仕込みに時間がかかりますしね。

ラーメンで飲食の勝負をかけるのは、競争も激しい業界ですし、かなりギャンブル性があることなんじゃないかと思いますよ。

ただ、実はこのイノシシラーメンは昔から構想し続けてきたアイデアで、イノシシジビエの力を借りて、イノシシ肉が手に入ったときだけラーメンを提供するというやり方であれば、話題性と人を惹きつけるアピール力になるんじゃないかと思っているわけです。

この日は、シンプルかつ王道の塩ラーメンに。

集まった皆様の反応も上々でした。もちろん、まだまだ改良は必要なのは自認しているんですが、少なくとも可能性はありそうです。

せっかくイノシシがたくさんいるんですから、これを逆転の発想でメリットにできたら、地域にも貢献できるし面白いと思うんですよね。

少しずつ挑戦していき、いつかメニュー化を実現したいと思っております。

 

(良)