星空スペース

ふさのくに歴史ラボ(研究会)はじめます


こんにちは、星空スペース店長です。

最近、星空スクールを始めるようになって、自分の中の知識を呼び覚ますためにいろいろと復習をしているのですが、今読み返すと勉強になることもまた多くて、なにやら勉強づいています。

今度は新しく漢文のクラスをはじめることにいたしましたよ。

漢文

星空スクール 【9/20】漢文 漢文訓読の基礎を学ぶ

これなんか、完全僕の趣味でしかないのですが、もう漢文を読み返すと楽しくてしょうがないです。

漢字が整然と並ぶ漢文の美しさと言ったら。

クラスのタイトル画面に使っているキャッチコピーの「時に及んで当に勉励すべし歳月人を待たず」とは、僕の好きな陶 淵明という人の詩の中の決め台詞です。

このキャッチコピー「時に及んで当に勉励すべし歳月人を待たず」、なぜか日本では若者に「もっと時間を大事にして勉強しなさいよ」というお説教の文句に利用されるんですが、この詩の全体像と陶淵明という詩の作者のことをまったく知らずに誤用とでも言うべき超絶恥ずかしい使い方なんで今すぐに止めさせたいところです。

詩は漢文でこうなります。

人生無根蒂
飄如陌上塵
分散逐風轉
此已非常身
落地爲兄弟
何必骨肉親
得歡當作樂
斗酒聚比鄰
盛年不重來
一日難再晨
及時當勉勵
歳月不待人

書き下し文と、この詩の意味を全部知りたい人はこちらのページを参考にしてください。

要するに、この詩の「時に及んで当に勉励すべし歳月人を待たず」という決め台詞は、「人生を最高に楽しむために、できることを、できるときにせよ!」という意味なんです。

飲みたい友と酒があるときには大いに酒を飲むべし!それこそが人生の勉強だと、陶淵明先生はおっしゃっているわけですよ。

だからまだまだ僕も勉強が足りないわけですね!酒飲んできます(笑)!

 

さて、星空スクールの中で実現するかたちで、これも僕がずっとやりたかったことをついにはじめました。

fusanokunirekishilabo

それがこちらの「ふさのくに歴史ラボ」です。

この千葉県と房総半島の歴史を今一度掘り返し、見つめなおす、そうした歴史の研究会(=ラボ)を発足させます。

 

「千葉県の歴史」とか「房総の歴史」と書かずに、あえて「ふさのくに」と書いているのは理由があるんです。

こちらのwikipediaのページなど読んでみてほしいのですが、千葉県はもともと「ふさのくに」と称されたある国の姿を持っていました。

しかし、この「ふさのくに」の歴史は、少なくとも歴史上2回も時代の権力者達の手によって意図的に塗り潰され、全盛期の姿を後世に残したくなかったと思わされる形跡があります。

一度目は大和朝廷、二度目は江戸幕府です。

日本をはじめて統一した大和朝廷と、戦国時代を平定した江戸幕府、この二つの存在からこれほどに忌み嫌われた「ふさのくに」の正体とはいったいなんだったのか、そんなことを考えてみたいと思っています。(もうひとつなぞの勢力だった千葉氏の存在にも迫りたいと思っています)

そして、「ふさのくに」は間違いなく富国であり強国であったろうと思っていまして、その威力を時の権力者は恐れるほどだったわけで、であればこそ、今の時代に「ふさのくに」の威勢をよみがえらせることこそ、千葉県が輝く最たる道ではないかと思ったりもするのです。

この二つの意図から、千葉県と房総半島の歴史を追う中で「ふさのくに」の正体を徐々に明らかにしていき、その栄光と隆盛を現代によみがえらせることに力を注ぎたいと考えています。

まあ、歴史好きで房総半島の歴史にも興味があるという方は歓迎ですので、ぜひご参加頂ければと思います。

イベントは9月16日(土)の15時から17時半までを予定しております。

クラスについての詳細はこちらのページをご覧ください。

(良)

本を出版しました