こんにちは、星空スペース店長です。
星空スペース庭のユキヤナギが綺麗に咲いています。
白く粉雪のように咲くこの花をみていると、昔よく行っていた公園のことを思い出したり。
その公園では、桜の咲く時期になるとたくさんの人が訪れて、満開の桜を口々に誉めそやしていたものでした。
しかしまた、その満開の桜の下で咲くユキヤナギの美しさには誰も気づかない。
人々は上ばかり見上げて、足元の美しさには気づかないんだなあと思ったものですが、逆にユキヤナギのほうはむしろそれで良しとしている可憐さがあり、銀幕の大スター的な存在である桜の足元で咲くことのできる幸せを感じているような様子でした。
舞台や映画なんかを見ていると、名作の影には必ず名脇役がいるもので、ユキヤナギの花のような美しさのあり方も、ユキヤナギの枝のようなしなやかさも、それはそれで、誰に気づかれずとも本人たちが一番納得しているのであれば、他人がどうこういう問題でもないのかもしれませんね。
さて、あいかわらず、金・土・日・月の毎週4日間営業を続けております。
今日なんか、雨がザンコ降りだったもので、お客さんも来ないだろうと高をくくって枕の準備などしたものでしたが、なかなかどうしてお客さんが切れずに来るのだから不思議なものです(いや、ありがとうございます)。
まあ、続けているとお客さんもいろいろな種類の方が来るもので。
ある日の星空スペースのお客さんの様子を観察しておりますと、
ある人は黙々とパソコンに向かって仕事をされており、
ある人は本を読みながらコーヒーをすすり、
ある人は友達と楽しそうにお話されており、
またある人はソファーでこっくりこっくりと舟をこいでいました。
なんかそんな様子を見ていると
すげぇ部室っぽい!
と、自然と思いまして、大変うれしく思ったのでした。
うむ、「部室のような店」
おしゃれなカフェは近場にたくさんございますし、
ご飯も美味しくて手ごろな値段のところもいっぱいあります。
星空スペースはそういうところと競い合う必要はなくて、
部室のような店を目指せばいいんじゃないかと、
ぱっとひらめきまして。
うれしくて、妻に伝えたところ、「ふーん、そうだね」という柳に風の回答があって、また僕は満足したのでした。
くだらない妄想を思いつき、なんにもならない冗談ばかり話していたのも部室っぽいからです。
(良)