毎度どーも、星空スペース店長です。
いよいよ2018年1月も末日になってしまいましたが、気長に2017年最後のイベントの報告でもいたします。
2017年1月30日は、結農園さんとのコラボイベント。「おもちをついて鏡餅と大福を作ろう」ワークショップを開催いたしました。
天気は快晴!
思わず「天晴れ(あっぱれ)!」と叫びたくなるような、真っ青な空がどこまでも深く広がっていました。
この日、イベントになんと40名を越える人々がご参加くださいました。
まずは、結農園のお二人から、ご挨拶と本日のイベントのプログラム内容をご説明しました。
その後、お集まりいただいた皆様に簡単な自己紹介をして頂いた後、いよいよ餅つき開始です。
まずは僕のほうから、お餅がどうやってできるのか、餅つきの作法をご説明しました。
いすみ産のもちごめは前日に結農園さんと洗って、水につけておきました。
硬いもち米からやわらかいお餅が出きるまでの不思議を皆さんに感じてもらえるように、基本的なことから説明していきます。
今では、なかなか身近でなくなってしまった餅つきの文化を絶やさないためにも、餅つきのやりかたから皆さんに普及していかなくてはなりません。
釜で湯を沸かし、その蒸気でもち米を蒸します。普通のご飯はお米を水につけて炊きますが、餅は蒸し布で巻いて蒸すという違いがあります。
いきなりぺったんぺったんと杵で餅をつくことはしません。
まずはこのように、蒸したもち米を臼に入れて、杵に体重をかけてもち米を練り潰していきます。
早くやらないともち米が硬くなって粘りが悪くなるため、この作業は早さと力が求められます。
良い感じに餅っぽく米が結合しだしたら、いよいよ杵でつきます。
杵の柄を持つ手に力を入れすぎず、肩の力をぬいて、自然の重さに加速をつけて餅をつくようにするのがコツです。
真ん中で結農園の早紀さんがやっている合いの手役(「返し手」とも)も非常に重要です。
手水をつけて、餅に適度の水分を補充していくこと、また臼の底にこびりつく餅をひっくり返していきつつ、息を合わせて餅をついていきます。
そして一番重要なのが、餅の中にまだ餅になりきれていない「ダマ」の塊を残さないこと。
餅の様子を手で触りながら、まだ餅になりきっていない部分を臼の中央に練り返し、杵でつきやすいところに誘導します。
餅つきで重要なのは、いかに手際よく、柔らかい餅になるまで杵でつけるかということです。ある一定のタイミングを逃すと餅は柔らかくならず硬くなる一方のため、まずはその柔らかさと粘りが出るように熟練した突き手が餅をつくことが大切です。
餅が90%出来上がったところで、皆さんお待ちかね、餅つき体験を行って頂きます。
子どもも大人も餅をつく楽しさにはまりますよ。
この子たちがいつか大きくなって、また餅つきをやってくれることを願ってやみません。
餅つきというイベントは、ただ単に餅を作るだけではなく、作物の恵みを天に感謝し、一年の無事を喜び、お互いを祝いあう日本で古来から続けてこられた大切な行事だからです。
祈りの感情と、食べるという行為の重なり、このことを忘れてしまうと、作物はただの栄養源でしかなくなり、人とのつながりはメリット・デメリットの関係性に堕してしまいます。
みんなで一つの餅をつき、それを分け合って食べあう。こうした協力と分配というアクションにこそ、コミュニティを続けていく力が宿ります。
さて、出来上がったお餅はこのように餅粉をつけて、一口大に切り分けていきます。
この日のために作った、出汁からすべて自家製の星空スペース特製豚汁(50人分)も取り分けていきます。
美味しいご飯の時間。つき立てのお餅の美味しさたるや格別です。ましてやそれを自分達でついたものであればね。
3升もついたお餅はあっという間に皆さんの胃袋に吸い込まれていきました。
2回目の餅つきでは、出来上がったお餅を丸めて正月用の鏡餅を作りました。
そして、3回目の餅つき後に登場したのはこちらの餡子。なんと結農園特製の小豆から煮込んだ餡子です。
まず、つきあがったお餅に砂糖をまぶして、大福を包む皮にします。
そして、餡子を丸めたものをこの皮で包みます。
やり方を結農園の早紀さんが丁寧に説明します。
こどももおとなも、みなさん真剣にそして楽しそうに大福を作っていました。
できあがった大福の美味しさは、食べた人にしかわかりませんが、本当に美味しかったです。
今回も笑顔と歓声のつきない最高のイベントになりました。参加してくださった皆様どうもありがとうございました。
5年目の5回目となった餅つき大会。また来年も再来年も力の続く限り、開催していきます。
ぜひまた皆さんも餅つき大会にご参加し、餅つきの文化を守る役目を担ってください。