毎度どーも、星空スペース店長です。
そういえば、今週末の11月25日は大多喜ハーブガーデンにてこんなイベントがあるんですよ。
米に感謝する一日、房総の米フェス「ライスデー房総3杯目」
※入場無料
お世話になっているかっつあんおにぎりさんと、亀吉さんが主催する米をテーマにした祭典です。
結農園さんや、星空の小さな図書館も出店いたします。ぜひ遊びに来てみてくださいね。詳しくはこちらのイベントページをご覧ください。
さて、11月10日は久しぶりに星空ガレージを開けて、ガレージセールを開催いたしました。
今回は、星空スペースの近くの古民家に眠っていたお宝をたくさん譲って頂いたこと、さらに茂原に住んでいる高久さんご夫婦がガレージセールにご協力いただいたことにより、たくさんのアイテムが出揃いました。
やはり、アイテムがこれだけあるとなかなか豪華な感じになりますね。
予想していた以上にたくさんの方が遊びに来てくれまして、売り上げもそこそこに。
何よりも良かったのが、「もの」を介していろいろな人と会話が弾んだことでした。
基本的にほしぞらガレージでお譲りしたりするものは、使われていなかったものたちです。
しかし、それがこうして並んで人の目を見ることによって、誰かの必要なものに変身する。
このことって僕にはちょっと不思議に思うこともあるんですよね。
誰かにとって必要な「もの」であっても、それが必ずしもその人のもとにいって使われるわけではない。
お金であったり、移送であったり、手間隙であったり、そういったものが障壁になって、必要なものが必要な人のもとに行かない。
これって実は社会的にものすごい損失を出しているかもしれないんですよね。
たとえば、家に人を呼んでお茶会をしたいと思っている人がいたとします。
しかし、自分たちの分の皿やカップしか持っていないとしたら、人を呼ぶことも断念せざる得ないわけです。すると、引越してきたばかりの人がお茶会をするのは、お茶会用に余分な食器をそろえるというコストを負担しなくてはいけない。
もし、そのコストを圧倒的に低くすることができれば、いすみでお茶会がたくさん開かれる契機になるかもしれませんよね。そうした人々の交流する機会も増えると、自然に人と人が寄り合って新しいことを始めたり、事業を立ち上げたり、イベントをしてみることもあるでしょう。こうしてコミュニティの経済が活気づいていく可能性があったりする。これが僕の考える「ものめぐり社会」なんです。
一方で、お客を迎えるための茶器をそろえるという一見小さなコスト負担かもしれないけども、なかなか面倒なことがあったりするせいで、人の寄り集まりが減っている可能性があるとしたら、こんなに惜しいことはないでしょう。「ものめぐらない社会」はそういう社会的な機会損失が、実体経済すらネガティブにしてしまうなんてこともあるんじゃないでしょうかね。
田舎の大きな家に行くと、その家にしまわれているたくさんの食器や、収納物や布や道具の類にいつも驚かされるんです。昔の家では、常に親類やお客さんを迎えられるように余分なものを保持しておく習慣があったんでしょう。でも今は眠った状態になっている。買われたり、もらわれたりする機会が少なすぎる。
しかし、今の時代、必要最低限のものしか持たないというミニマムな暮らしぶりが賞賛されたりしますが、それって結局エコノミー(経済的)だからというのが大きな理由なんですよね。
経済って物やサービスを売ったり買ったりすることで回っているわけです。
しかし、お金を基準に社会を考えてしまうと、実は
物が回らない→人が集まらない→経済が回らない
なんていうパラドックスがおきてしまったりする。
要らないんだったら、要る人に物を届けてあげる。それが当たり前になる社会が来れば、実は社会のにぎやかさがもっとアップするんじゃないでしょうか。
いやまあ、お金の効用を否定するわけではないんですけどね。
卑近な私たちの例で言うと、いろいろなものをたくさんの方から譲ってもらって、事業が成り立っているようなものです。本当にありがたくって、私たちも恩返しの意味で、社会の人々にお返しできないかと考えたりするわけですよ。きっとそれが回りまわって社会や経済を動かすなんてこともあるんじゃないのかなあと。
そういう仮説を元に、必要としている人のもとに必要なものがいきわたるように、星空ガレージは実験しているといっても過言ではありません。
必要としている人に、必要なものを。
これからも、そうしたことに貢献できるようにこつこつとやっていこうと思っています。
星空ガレージは出店したい人を募集しておりますので、気になる方はぜひお気軽におといあわせくださいませ。