星空スペース

たくさんの生き物たちを育む無農薬の田んぼづくりをいすみ市が進めています。そのお米のオーナーになりませんか?

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こんにちは、星空スペース店長です。

最近、星空スペースに来る人々がとても面白い話を次々持ってきてくれてまして、年明けからなんだか忙しくなりそうです。

企画好きな夫婦なもので、いまから年越しをわくわくしております。

 

さて、いすみ市観光協会のホームページにて、私個人としても強くお勧めしたい募集がでておりましたので、こちらでも紹介させていただきますよっと。

2017年いすみ米オーナー募集要項 募集期間:H28年12/16~H29年2/24

概要は上記リンクのウェブページを見てもらえればと思うんですが、この無農薬・無化学肥料・天日干しでつくられたいすみ市産のお米は「いすみっこ」と名付けられ、いすみ市役所のバックアップもあり、いすみ市で無農薬・無化学肥料のお米を作るチャレンジが数年前から進められております。

これ、全国的に見てもけっこうすごいことなんです。

千葉県も含めて「米どころ」と呼ばれるところほど、米の等級と評価をいかに安定して高いものにするかに血道を上げています。

病気や害虫の被害は米の等級に悪影響を与える“リスク”として忌み嫌われ、それがゆえに農薬や化学肥料の類を本音では使いたくなくても使わざるを得ない状況になってしまっているのが、稲作農業の現場なのです。

こうした状況を作り出しているのはもちろん政策サイドの思惑もありますが、より深刻なのは農作物に対して過度に「無垢無傷」を求める消費者サイドのほうであったりします。

だからこそ、農業の現場を見て、お米作りの大変さやすばらしさを学ぶ機会をつくり、消費者と生産者一体となって、日本の里山を守り、お米作りを続けられるように努力していくことが必要だと私は思っています。

行政とタッグを組みチャレンジの中心でがんばっているのが、農事組合法人「みねやの里」の皆さんです。いすみ市では、「峰谷営農組合」という前の名前の方が良く知られています。

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美しい田園風景とそれを守るために結束して努力されているいすみ市峰谷地区

ここの組合長さんをはじめとして、「みねやの里」の皆さんは先取の精神に富み、かつ自らアクションを起こすチャレンジスピリットをもった人たちで、私も心から尊敬し応援したい人たちです。

しかもけっして情熱だけではなく、有機稲作農業の最新鋭の理論と実践の勉強を続けているところが本当にすごい。

私も数年来、そうした勉強会の場に参加させてもらっておりましたので、そのすごさをどうにか人に伝えたいと思っています。

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有機稲作を実践するための勉強会の様子。たくさんの農家さんがいかにしたら無農薬で立派なお米作りができるのかを学んでいました

 

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日本全国で有機無農薬のお米作りの理論・実践を支援し続けているNPO法人民間稲作研究所理事長の稲葉光圀先生がいすみ市で数年にわたって指導してくれました。

 

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有機無農薬でやるにあたってもっとも重要な苗づくり。

 

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理論だけではなく、実際に田んぼにでての実践的学習も何回も何回も行われていました。

 

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田んぼの中にどんな生き物がいるのか、そしてその生き物たちがどのような作用を田んぼにもたらすのか、そういった視点から田んぼづくりを一から学び、お米作りの大切さを頭だけではなく五感すべてで感じ取れる経験でした

 

ちょっと話をもどしまして、

こうした地道な努力が続けられて、いまいすみ市では里山とともに生き、田んぼに生息する生き物たちと共生しながら、お米作りをやっていくチャレンジを、実際に農家の皆さんといっしょになって支えていくお米のオーナーが募集されています。

いすみ市観光協会のホームページだと、文字まで画像データになっていて普及性に問題があるため、文字を抜き出してこのいすみ米オーナー制度の特徴を説明しておきましょう。

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千葉の三大米と称される良質米の産地
“いすみ“は夷隅川からもたらされる肥沃な耕地に恵まれ、粘りとコシ、食味の良さが格別な歴史ある良質⽶
の産地です。米づくりは初めての方でも、これまで味わったことのないような美味しい米づくりにチャレンジすることができます。お米の風味を損なわないよう、乾燥・熟成はおだがけ(天日干し)で行います。

 

自然と共生する里での米づくり体験
『ふるさといきものの里100選』に選ばれた里山の四季折々の情景に囲まれ、たくさんの生きものとともに“五感”で味わう米づくりが体験できます。農薬や化学肥料は使いません。お子様も安心して、思う存分“土”と触れ合うことが出来ます。

 

田んぼを拠点に第二の“ふるさと”づくり
いすみの魅力は里山だけにとどまりません。港の活気あふれる大原漁港「港の朝市」、沖釣りやサーフィンなどのマリンレジャー、勇壮豪快関東随一と言われる、大原はだか祭り、またいすみ市を横断するように走るローカル鉄道のいすみ鉄道など、⾒どころや魅⼒がいっぱいです。オーナー様には“峰谷の田んぼ“を拠点に、“第二のふるさと”としていすみを満喫するため、地元農家がコーディネートいたします。

 

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このいすみ米オーナー制度に参加すると上記のような活動にも参加することができます。

肝心のオーナー制度の得点のほうも書いておきましょう。

オーナー特典サービス
農事組合法人みねやの里
・柿狩り体験(10〜11月頃)で1袋サービス
・食用菜花摘み取り体験(2〜3月頃)で1袋詰め放題
大原漁港「港の朝市」
・会場内店舗にてサービス実施
波の伊八めし提供店舗
・各店舗サービスを実施
その他
・いすみ味噌オーナー(別料⾦オプション)
・いすみ市のイベント情報の提供(4〜10月迄)

 

実際、実利的な面でもかなりお得なサービスだと思います。

まあ、一番の得点は峰谷営農組合の農家の皆さんと知り合えることだと思いますけどね!

気になるお値段のほうは・・・!ということで、募集の概要も載せておきますね。

募集組数
20組または75名(最少実施組数5組)
※募集組数または定員に達した時点で締め切りとさせていただきます。
オーナー料金
30,000円(税込)
無農薬、無化学肥料、天日干し玄米30kg保障
※1組5名様まで(追加1名様につき3,000円
なお、小学生未満は5名には含まれません)
※本料金には傷害保険料は含まれておりません。
申し込み期限
平成29年2月24日(金)16:00まで

 

来年に、現地見学会も実施されるようですので、興味のある人はぜひ参加してみるといいと思います。必ず私の言っていること納得してもらえると請け負いますよ。

現地見学会の開催について(※申し込みが必要です)
ご希望の方は事前に現地の⾒学会を実施いたします。下記までお申し込み下さい。
日時/平成29年1月22日(日)10︓00~11︓00
場所/千葉県いすみ市神置1189番地峰⾕(みねや)集会所(農事組合法人みねやの里事務所)
参加費/無料
申し込み期限/平成29年1月18日(水)16:00まで
申し込み先/いすみ市農林課(FAXもしくはEメールにてお申込み下さい)

 

申し込みやお問い合わせなどは、いすみ市役所の農林課のほうへ~。

申し込み【いすみ市農林課】
申し込み方法/【FAX】0470-63-1252
【Eメール】nousei@city.isumi.lg.jp
いすみ市観光協会ホームページhttp://www.isumi-kankou.com/
から申込書をダウンロードし、入力・記入したものを添付し送信してください

 

峰谷のみならず、いすみ市には自分たちの手でがんばって里山の自然を守り続け、無農薬or減農薬であったり無化学肥料であったりで稲作をしている人が多くいらっしゃいます。
民間でできることは民間でやるのが、一番正しく健全な市民社会のありかたですしね。

星空スペースでも、今年は結農園さんと組んで稲作の応援プロモーション活動を全力で展開していく所存です。

また、星空スペースのご飯や星空の小さな図書館のおにぎりで提供されているお米は「かっつあんおにぎり」さんで、こちらもお米の美味しさを感動とともにお伝えしておりますよ。

すべての人がお米と田んぼとつながって、この美しい日本の里山が守っていけるように、できる限りのことはしていきたいですね。

(良)

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